【大阪市営地下鉄】トンネル内携帯電話アンテナ設置工事が難航(毎日新聞記事より) [鉄道交通]
このブログ記事は、同様のものを こちら でも紹介しています。
近年、全国の各地下鉄では、トンネル内でも携帯電話・スマートフォン等での通信ができるよう、携帯電話会社のアンテナを設置する工事が進められています。
このアンテナの設置は、2011年3月11日に発生した東日本大震災がきっかけで、ソフトバンクモバイルの孫正義社長を筆頭に、携帯電話各社などの通信事業者が関係先に働きかけて実現したものです。
東日本大震災では、長時間電車の運行が停止し、停止した場所によっては即時に電車外に避難することができなかったため、結果的に乗客が車内に長時間閉じ込められるという事態が多数発生しました。
足止めされただけでなく、長時間連絡もできない状況(安否確認の遅れ)となったことから、災害時の重要設備として整備されることになったのです。
災害時以外でも使用できるため、新たな通信手段が確保されることになります。
このアンテナ事業なのですが、毎日新聞のホームページ「毎日JP」にて、大阪市営地下鉄での設置工事が難航しているという記事(2013年10月22日8時10分公開)が紹介されていました。
東京都(東京メトロ・都営地下鉄)・札幌市・仙台市・名古屋市・福岡市の各地下鉄では、既に全トンネル区間での工事が終了し、サービスも開始されています。
横浜市・神戸市・京都市の各地下鉄も、整備完了時期の見通しが立っているそうです。
一方で大阪市営地下鉄は、当初は2013年度中に全区間で完了させるという見通しを立てていたのですが、工事を進める中で他都市に比べて悪条件であることが判明し、次年度にずれ込むのだそうです。
「施設の老朽化(漏水被害)」・「トンネル内の配線設備が多い(信号機・配電盤など)」・「他の工事との調整(トンネル耐震化工事との兼ね合い)」・「カーブ区間が多い」などが主な原因。
トンネル内の工事のため、作業は営業終了後から始発までの時間で限られている上、トンネル耐震化工事などの他の工事との兼ね合いで制限がかかるケースもあり、そういったことが更に悪条件となっているのだそうです。
設置工事費用は、公益社団法人「移動通信基盤整備協会」(携帯電話会社などが集まった設立した団体)が全額負担しているため、大阪市・大阪市交通局の資金的な負担はなし。
よって、財政面の問題が原因ではないようです。
大阪市営地下鉄のアンテナ整備状況(2013年9月30日現在)は、以下のとおり(大阪市交通局ホームページ参考)。
【御堂筋線】
全区間整備完了。
【四つ橋線】
西梅田駅~花園町駅間で整備完了。
【谷町線】
全区間未整備。
【中央線】
全区間整備完了。
【千日前線】
全区間未整備。
【堺筋線】
全区間整備完了。
【長堀鶴見緑地線】
蒲生四丁目駅~門真南駅間で整備完了。
【今里筋線】
全区間未整備。
【南港ポートタウン線(ニュートラム)】
全区間未整備。
毎日新聞の記事では、南港ポートタウン線(ニュートラム)は全区間地上路線ということで除外されて紹介されていますが、正確に言うとトレードセンター前駅~コスモスクエア駅間の僅かな区間にトンネル(コスモスクエア駅は地下駅)があるため、当ブログでは対象路線として記載することにしました。
毎日新聞によると、大阪市営地下鉄のトンネル総延長は121.9kmで、うち整備完了の区間は53.9㎞。
約44%で完了していますが、谷町線・千日前線・今里筋線は全区間未整備の状況で、未整備区間は56%。
これを当初予定の2013年度内に終了させることは非常に厳しい状況だそうです。
最低でも2・3年以上ずれ込むような印象を受けましたが、2014年度には全区間で完了させる見通しだそうです。
他都市と比較すると、半年から1年ほど整備が遅れることになりますが、公営地下鉄としては日本最大規模の組織ですから、他都市の地下鉄よりも整備に時間がかかるのは仕方がないことかもしれません。
それに、工事難航の原因の一つとして、トンネル耐震化工事が挙げられています。
命に関わる安全対策の工事ですから、当然そちらの方を優先すべきでしょう。
大阪市営地下鉄では、毎年複数の路線の複数箇所のトンネルで耐震化工事が実施されていますから、そういう個別の事情も配慮した上で比較すべきだと思います。
近年、全国の各地下鉄では、トンネル内でも携帯電話・スマートフォン等での通信ができるよう、携帯電話会社のアンテナを設置する工事が進められています。
このアンテナの設置は、2011年3月11日に発生した東日本大震災がきっかけで、ソフトバンクモバイルの孫正義社長を筆頭に、携帯電話各社などの通信事業者が関係先に働きかけて実現したものです。
東日本大震災では、長時間電車の運行が停止し、停止した場所によっては即時に電車外に避難することができなかったため、結果的に乗客が車内に長時間閉じ込められるという事態が多数発生しました。
足止めされただけでなく、長時間連絡もできない状況(安否確認の遅れ)となったことから、災害時の重要設備として整備されることになったのです。
災害時以外でも使用できるため、新たな通信手段が確保されることになります。
このアンテナ事業なのですが、毎日新聞のホームページ「毎日JP」にて、大阪市営地下鉄での設置工事が難航しているという記事(2013年10月22日8時10分公開)が紹介されていました。
東京都(東京メトロ・都営地下鉄)・札幌市・仙台市・名古屋市・福岡市の各地下鉄では、既に全トンネル区間での工事が終了し、サービスも開始されています。
横浜市・神戸市・京都市の各地下鉄も、整備完了時期の見通しが立っているそうです。
一方で大阪市営地下鉄は、当初は2013年度中に全区間で完了させるという見通しを立てていたのですが、工事を進める中で他都市に比べて悪条件であることが判明し、次年度にずれ込むのだそうです。
「施設の老朽化(漏水被害)」・「トンネル内の配線設備が多い(信号機・配電盤など)」・「他の工事との調整(トンネル耐震化工事との兼ね合い)」・「カーブ区間が多い」などが主な原因。
トンネル内の工事のため、作業は営業終了後から始発までの時間で限られている上、トンネル耐震化工事などの他の工事との兼ね合いで制限がかかるケースもあり、そういったことが更に悪条件となっているのだそうです。
設置工事費用は、公益社団法人「移動通信基盤整備協会」(携帯電話会社などが集まった設立した団体)が全額負担しているため、大阪市・大阪市交通局の資金的な負担はなし。
よって、財政面の問題が原因ではないようです。
大阪市営地下鉄のアンテナ整備状況(2013年9月30日現在)は、以下のとおり(大阪市交通局ホームページ参考)。
【御堂筋線】
全区間整備完了。
【四つ橋線】
西梅田駅~花園町駅間で整備完了。
【谷町線】
全区間未整備。
【中央線】
全区間整備完了。
【千日前線】
全区間未整備。
【堺筋線】
全区間整備完了。
【長堀鶴見緑地線】
蒲生四丁目駅~門真南駅間で整備完了。
【今里筋線】
全区間未整備。
【南港ポートタウン線(ニュートラム)】
全区間未整備。
毎日新聞の記事では、南港ポートタウン線(ニュートラム)は全区間地上路線ということで除外されて紹介されていますが、正確に言うとトレードセンター前駅~コスモスクエア駅間の僅かな区間にトンネル(コスモスクエア駅は地下駅)があるため、当ブログでは対象路線として記載することにしました。
毎日新聞によると、大阪市営地下鉄のトンネル総延長は121.9kmで、うち整備完了の区間は53.9㎞。
約44%で完了していますが、谷町線・千日前線・今里筋線は全区間未整備の状況で、未整備区間は56%。
これを当初予定の2013年度内に終了させることは非常に厳しい状況だそうです。
最低でも2・3年以上ずれ込むような印象を受けましたが、2014年度には全区間で完了させる見通しだそうです。
他都市と比較すると、半年から1年ほど整備が遅れることになりますが、公営地下鉄としては日本最大規模の組織ですから、他都市の地下鉄よりも整備に時間がかかるのは仕方がないことかもしれません。
それに、工事難航の原因の一つとして、トンネル耐震化工事が挙げられています。
命に関わる安全対策の工事ですから、当然そちらの方を優先すべきでしょう。
大阪市営地下鉄では、毎年複数の路線の複数箇所のトンネルで耐震化工事が実施されていますから、そういう個別の事情も配慮した上で比較すべきだと思います。
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